幼馴染になら【穴あき】でも見せられます
せっかくのおニューの地下足袋に穴をあけてしまいました。
ポテ子はうっかりしていました…。(反省しきり)
今年の春先 木の葉をさらいに山へ行っていたのですが、刈り取った篠の株が足元に突き出ていたようです。どういう訳か右足の小指のあたりに突き挿さってしまい穴が開いてしまったのです。
最初は目に見えないような小さな穴でも、少しずつ少しずつ大きくなっていくものなんですね…(哀)
何か心のほころびと似ているような…(;'∀')
右足の小指のところに小さな穴は開きましたが、それ以外は何ともない…勿体ない…捨てません!…履きます!…しかしこの穴から僅かに土が入ってくる…(困)。
そこで…裁縫道具を持ち出しなんとか穴をかがってみる…できた!!
しかし…数日もちこたえたものの元の穴に戻ってしまいました。(残念…)
あらためて地下足袋を眺めてみました。
ほんとしっかりした作りで美しいです…。生地も丈夫だし農作業に最適に作られています…。日本人てすごいな~と感心してしまいます(笑)
ポテ子が山仕事でうっかり篠を挿してしまわなければ丈夫な丈夫な作りだったのに…。
地下足袋さん、ゴメンナサイ…。
こんなとき地下足袋の修理キットとかあれば便利なのにね…それから片足分だけの販売とかもあれば便利だよなぁ…とか想像するポテ子です。
介護の現場でも片足の靴しか必要ない人とかいるし…片方の靴だけで購入出来たらありがたい場合ってあるよねぇ…と想像は続きます…(笑)
とは云っても穴が少し大きくなってしまいました。
その穴からジャストフィットで小指の先が見えてます。
やむなく誰も使ってなかった少し大きめの地下足袋を履いて畑に出ました。
(多少大きいので少しぶかぶかしますが何とかなるでしょう…)
8月に入ってから来る日も来る日も草取りをしてきました。田んぼのヒエ取りが終わってからは落花生畑の草取り…。
8月に入ってからの落花生畑の草取りはポテ子一人で行いました。
サイズの違う地下足袋を履くと体重のかかり方が偏るのか右足の親指の隣の指(これは人差し指と云うのでしょうか?)の皮がめくれてしまいました。
指の分かれ目に皮のめくれた部分が当たって痛いため地下足袋を履くのを一旦やめてシュウズを履くことにしました。
シュウズだと指は痛くなくて良かったのですが畑の柔らかい土の上で踏ん張りがきかないものだなぁ…ということを実感しました…。
繰り返し雨が降ったり止んだりするのでシュウズの靴底から全体に土がダルマのように付いてしまい、おまけに中に土が入ってしまって大変なことになりました…。
一日が終わるころには左足踵がズキズキ痛み…見ると今度は踵の皮が靴に当たってむけてしまっていました…。
仕方ない…と云うことで翌日から例の【穴開き地下足袋】の再度 出番となりました。
皮のめくれた箇所にしっかり絆創膏を貼ってから地下足袋に足をいれました…。
あらためて…
やっぱりサイズの合った地下足袋って最高だなぁ…と実感しました。
(何て仕事がしやすいんだろう…!)と感激です…。
サイズの大きな地下足袋を履いて靴擦れして指の皮がめくれ、次にシュウズを履いて作業したものの仕事がしずらいうえ踵が擦れてまた皮がめくれて…の
ジャストフィットの地下足袋…だったのでその履き心地の良さに感謝感激だったんです…。
穴は開いていますがそんなもの…なんのその!誰が見ているものか!
この地下足袋は最高だ!!ジャストフィット!!…何て足の動きのとり易いことか!!これなら仕事がしやすい!!おかげで仕事がはかどる!…はかどる!(喜)
ポテ子は落花生の畝を歩いて歩いて草を引き抜き引き抜き…すってんすってん…取りまくりました。
大きなキッパを終えて違う畑へ移りまた違う畑へ移って畝を歩いていたとき畑の隣のお宅に一台の大きな外車が…。
降りてきたのは幼馴染の年上の元・お姉さん…〇〇ちゃん…珍しく帰ってきたんだ…。
ポテ子は声を掛けました。
「こんにちは」
「どうも、こんにちは(笑)」
「お久しぶりです…」
「ほーんと 久し振りだねぇー(笑)」
「全然会わなかったけど元気でしたか?」
「うん元気だよー(笑)」
「懐かしいなぁ…今どこに住んでいるの?」
「ホント懐かしいねえ…〇〇町にいるの」
「そうなんだぁ…こっちにはもう帰ってこないの?」
「うん…いずれはね…帰ってくると思うけど(笑)」
「そう?じゃーいつか帰ってきてね、…△△ちゃんいないと寂しいから…待ってるから(笑)」
「うん、ありがとう(笑)」
色々…話をしました。幼馴染の元・お姉さんの視線がふとポテ子の地下足袋の穴にいきました。多分(おや、穴が開いている…)と思ったのでしょう…。しっかり小指の先が見えていましたから(笑)
ポテ子はあえて何も云いませんでした。だって見ての通り穴が開いているだけのことですもん。見られてるのが誰でも気にならない訳ではないのですが、ポテ子は幼馴染の元・お姉さんだとそんなこと少しも気にならず平気でいられるのが自分でも不思議でした…。
幼い頃に一緒に遊んだ記憶が二人をなんの隔たりもなく繋いでくれてるみたいです…。目の前の元・お姉さんの顔を見ながらポテ子は…遥か昔…小学生の頃に二人でよく小川に魚取りに行ったことを思い出していました…。
昔の田んぼや小川は区画整理がされてなくて自然の形だったためでこぼこでしたが、メダカや小さな魚が沢山いました。川幅が広いところや狭いところがあり川べりには草が茂ったり土がえぐれていたりして魚の隠れるところが沢山ありました
ポテ子とお姉さんは川幅の狭いところを粘土質の土でせき止めて子どもながらに追い込み漁みたいにして魚を取ったものでした。せきとめたところを網が当てられるぶんだけくずし網を当てている人と川面を棒でつついて魚を追い込む人に分担して魚をとるのでした。
夏休みは麦わら帽子を被り網を持ってポテ子とお姉さんで連日魚取りをしていました…。ポテ子は年上のお姉さんの知恵にいつも驚かされたものでした…。最後に取った魚はいつも二人で半分に分けて持ち帰りました。ポテ子はアヒルを一羽飼っていたので(海水浴で三百円で買ってもらったひよこが成長したんです)帰ると小魚を刻んでアヒルに食べさせるのを楽しみにしていました。
お姉さんのうちに魚取りの迎えに行くといつもとった魚が水槽の中に入っていました…。
それはいつも同じくらいで増えることはありませんでした…。あんなに沢山とってるのに…?とポテ子は不思議に思っていました…。ある日20センチを超える大きな魚がとれたことがありました。お姉さんは小さい魚を全部ポテ子にやるからこの魚をくれないか…?と云いました。
小さい魚と云っても何十匹もあったと思います…ポテ子は喜んで「いいよ」と返事をしました。翌日お姉さんのうちに行くと大きな魚を見ようと水槽の中を覗きましたがどこにもいませんでした…。
お姉さんに「大きな魚はどこにいるの?」と聞くと
「食べた…」と返事され驚いたことを思い出します…。
懐かしいなぁ…ホント懐かしい…。
元・お姉さんはドライフラワーのアレンジだの美術の得意な人だったらしいですが、ポテ子と遊んだのは魚取りのときだけでした。なのでポテ子は元・お姉さんがどれほど絵の才能のある人なのか子どもの頃はトンと知りませんでした…。
二人で泥に汚れながら炎天下のなか時間を忘れて夢中で魚取りをした記憶があるだけです…。年月が経っても…血を分けた姉妹とかじゃなくても…小さい頃に一緒に遊んだ人って特別なんだなぁ…と思いました…。
小さい頃の恥ずかしいところを互いに見られてるから…なんでしょうかねぇ…。
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ではまた次回お会いいたしましょう(^_^)